g022:小津映画と茅ケ崎の思い出

(川辺さん投稿)

子供の頃から馴染みのあった「茅ヶ崎」へ出向き、イベント参加と散策をしてきました。

【小津映画鑑賞】

 湘南邸園文化祭イベントの「茅ヶ崎館での小津安二郎監督映画(彼岸花)上映会」に行ってきました。私は、25年ほど前に「東京物語」、「晩春」、「麦秋」などの小津映画のビテオテープ10本セットを購入し、時折、鑑賞しています。そのほか、以前、中井貴惠が円覚寺方丈で開催した「音語り小津安二郎映画を聞く」に参加したこともあります。

 小津映画には「半世紀前の東京や鎌倉の旧景、湘南の海岸風景」の場面があることから、古地図などと同様に散策の際の現旧比較の参考になると思い、鑑賞などを始めたものです。

 今回のイベントには、小津監督が脚本作りでたびたび滞在した茅ヶ崎館の「施設見学」と「館主からの小津監督逸話の披歴」もあって、とても魅力的なものでした。

 

(※)茅ヶ崎館は大正時代の建造物で、「広間棟」、「中二階棟」、「長屋棟」及び「浴室棟」が、平成21年に国指定有形文化財に登録されています。(文化庁の文化遺産オンラインに情報掲載有)

 

茅ヶ崎館玄関

広間棟(映画会場)

中二階棟(小津仕事部屋)


【茅ヶ崎の思い出】

 昭和30年代半ばに小学生だった私は、毎年の長期休み期間の大半を茅ヶ崎市旭が丘(当時は菱沼)にある親戚宅で過ごしておりました。

 当時、砂地の道を菱沼海岸まで行く途中には、松林に囲まれた広い敷地の屋敷がありましたが、今は密集した住宅地に変貌しており、当時の面影はありません。今回、立ち寄った「高砂緑地」や「鶴嶺八幡宮の松並木」は、当時の茅ヶ崎を感じることができる場所でした。

そのほか「旧南湖院第一病舎(結核療養舎)」が印象に残りましたのでご紹介いたします。

 

高砂緑地

 鶴嶺八幡宮の松並木参道

旧南湖院第一病舎


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コメント: 1
  • #1

    (土曜日, 01 12月 2018 17:51)

    鶴嶺八幡宮の松並木の参道は三保の松原の美保神社の神の道に似ていますね。半世紀前の日本人は映画の中で見られることに気ずきました。出来れば日本人が真面目に正直に生きていたような時代に戻りたいです。