g004:市川市の国府台遺跡で古代道路跡が発見されました

市川市の国府台遺跡で古代道路跡が発見され、その見学会(6月3日)に行ってきました。 
以下は配布された資料と当日の様子(写真)です。 (鶴巻さん投稿) 

【配布された資料】

 今回の発掘調査では、両側に側溝をもち、路面幅が9mほどの古代の道路跡が、南北長さ45mにわたって発見されました。

 東の側溝は深さ0.7m、西の側溝:一番深いところで1.81mあり、溝内からは奈良時代から平安時代にかけての土器(土師器、須恵器)や瓦が出土しました。なかには、郡名や施設名を表す「葛」、「厨(くりや)」、「市」と書かれた土器もあります。国府台は、その名のとおり、奈良時代から平安時代にかけて、下総国の国府があつたと考えられています。
 今回発掘した道路跡は、規模も大きく、延長線上には国府の中心施設となる国庁の推定地があたることから、当時の「メインストリート」と考えられます。このほか今回の調査では、今から2千年ほど前の、弥生時代の竪穴住居跡も同エリアに見つかっています。

発掘された路面幅約9mの古代道路

発掘された路面幅約9mの古代道路